結局あいぽん君はお星さまになってしまいました(>ヘ<)
保守に入っていなかったので修理に出すと莫大な金額がかかってしまう。もうすぐ2年契約も終わることだし、えいやっとばかりにバラしてエアーを吹いてみたところ、なんと電源が入ってデータも正常、バックアップも取れたので一安心したが、肝心の電話が通じない。3Gも4Gも繋がらないのでメッセージも受け取れず、仕方が無いので前に使ってた4SにSIM突っ込んで凌ぐしかない。まぁ仕方ないか。
さて、夏休みの宿題その2。キセル編です。ちょっと時間がかかったけど、その辺を含めて書いてみましょう。
夏祭りの時に神輿仲間のNちゃんがお土産をくれた。昔のモノをいろいろ売ってるお店に行ったらキセルがあったので買ってきたとのこと。
ワクワクしながら包みを開くとなんと銀の羅宇キセル!!欲しかったんだよ~!ありがとね~!
「ちょっと竹のところが痛んでるけど治せるよね」って言うのでもちろん!ってことで、頑張ってみることにした。
いぶし銀の感じがなかなか風情を醸し出してる
灰皿かなんかにたたきつけたようで
打痕が付いてる
火皿も歪んでる
中は掃除してなかったようで
ヤニと吸殻が結構詰まってた
吸い口のところは噛んだわけでは
ないだろうが大きなへこみが
Nちゃんが言ってたのはこれ
竹(羅宇)が焦げてて、どうやら
割れもあるようだ
羅宇は挿(す)げ替えればいいんだが、折角なので雁首(がんくびだよ。かりくびではありません(笑)。火皿のある方ね)と吸い口もちょっときれいにしてみようと思う。
まずはバラしてアルコールでヤニを溶かして洗浄し、へこみの周囲を叩いてみた。
やはり傷が深すぎて、多少は直ったがきれいにはならない。
う~ん、やっぱ銀ロウ買ってきて埋めるしかないか。道具揃えると5~6000円はかかるなぁ。なんてことを会社の友達(シルバーアクセ好き)と話していたら、会社のすぐ近所に修理してくれるところがあって、しかも激安だよって教えてくれた。
早速持ち込んで修理を依頼。使い込んだ感じは無くしたくないので、大きなへこみと歪んだ火皿だけを治してもらうことにした。
2日ほどで上がってきて、めちゃめちゃきれいにしてくれた。
羅宇は仮でつけてみた。
ごつごつした節つきの羅宇は
このキセルにはあわない
気がする
太さもちょっと太すぎるね
火皿はきれいに丸くなった
(わざと少し歪んだ感じにしてくれた)
打痕のところははロウ付け(よーく
見ると若干色が黄色っぽくなっている
のがわかる
吸い口のへこみもきれいに
(ここも少し黄色く跡が見える)
中もピッカピカ
ロウ付けの前後に洗浄をかける
のと、ロウ付けで熱をかけることで
ヤニはきれいに取れている
ここからはピカピカになりすぎた銀を使い込んだようないぶし銀に変えていく。
一般的には硫黄分を含むいぶし液なる商品があるんだけど、ちょっとしか使う予定はないのに千円以上かかってしまう。代用品がないかいろいろ調べてみた。
ヨウ素を使って銀を変色させる方法があるらしい。ヨウ素...家にイソジンがあったなぁ。
さっそくイソジンの原液に漬けてみた...
黄緑がかった白い粉が一面にふいた...
ピカピカだったのにダメじゃん。
やっぱヨウ化銀作戦はダメ。ちゃんと硫黄による硫化が必要。
硫黄の入ったものといえば...ヘアカラーやパーマ液に含まれてるらしい。
そろそろカミさんが染める時期だから余りをもらおうか。それとも知り合いの美容院に行って分けてもらった方がいいか。
本当は温泉の元があればいいんだけど数年前の硫化水素事件のおかげでその辺じゃ売ってないしなぁ...
そういえば神輿仲間のHちゃん(温泉部長w)だったら温泉汲んできてるかも。
ってことで聞いてみたらあっさり「持ってるよ。分けてあげる」だって。言ってみるもんだね。
さっそくペットボトルに分けて貰って漬け込んでみる。硫黄のキツイ温泉だったのでくっさい(笑)
湯煎しながら30分ほどつけておいたらいい感じにマダラに色が付いた
ロウ付けしたところは銀の
割合が違うので青黒く濃く
着色されてる
こちらもへこみのあったところが
黒っぽくなってる
たぶんこのまま使い込めばいい感じになるはず。
あとは羅宇だな。手持ちの竹(園芸用w)のなかから細身の部分を切り取って色を付けるんだが、さてどう仕上げようか...
ネットでいろいろ見てたら螺鈿(らでん)細工や蒔絵(まきえ)の綺麗なキセルがある。これだ!
簡単にこれっぽくするには...そうだ!携帯に貼る蒔絵風シールが売ってる。これを竹の表にペタペタ貼り付けよう。そのままではすぐに剥がれてしまうし安っぽいのでウレタンでコーティングしちゃえ!
てなわけで材料を仕入れてきて加工開始。使ったのはフィニッシャーズのGP1。カーモデラー御用達。研ぎ出しといえばこれって聞くので初めて買ってみた。
まずは竹の表面に模様を入れる。ほんとうは竹にとろろ昆布を巻きつけて火鉢で焦がすんだそうだが、面倒なのでガス式の半田ごてを使って焦げ目をつける。
シールを貼ったら軽くラッカークリアを吹いてコーティング。念のため3日ほど乾かしてからウレタン吹き。
最初はうすーく粉吹きで。すぐにシンナーが飛んで乾くので何回か繰り返してだんだん厚くしていく。下のシールやラッカーの層が縮んでシワシワになっていないことを確認したらあとは一気に厚吹きしていく。
あとは車のプラモとおんなじで上図の様に研ぎ出しをかける。
ウレタンをシールより厚く塗って、耐水ペーパー(紙やすりね)の1000番、1500番、2000番と順に表面を削ってたいらにしてやり、あとはタミヤのコンパウンドでピカピカに磨いてやる。
コンパウンドはカーモデルだと仕上げの番手まで使って磨きこむんだけど、標準の番手で十分にきれいになったのでオッケーとした。
で、こんな感じ。
梅に鶯
花札なら2月だねw
桜でもよかったんだけど、
売ってたシールはこっちの方が
いい感じだった
シールが結構分厚かったので一部シールの脇にへこみができたけど、まあまあいい感じなったんじゃないかな。
花がちょっと多すぎて女持ちのキセルっぽくなっちゃったけど、なかなか気に入ってる。
吸うのがもったいない気もするけど、せっかくNちゃんにもらったんだし、ガシガシ使い込んでやろうと思う。
ん~ん、やっぱししばらく飾っておこう。秋の祭りでみんなに見せびらかしてからデビューだな。
Nちゃん、祭りで一緒に喫(の)もうね~
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